タイムマネジメントは誰もがマスターすべき「仕事術」。基本的なテクニックを習得・実践すれば「時間欠乏症」の解消はもちろん,仕事のやり方そのものを継続して洗練できる。ここでは事前準備,計画,実行,検証・改善という4つの段階に分けて解説していく。 「ええっ,もう朝かぁ」――。自宅に資料を持ち帰って提案書の作成を続けた田中氏は,いつの間にか窓の外が白み始めたのに気づいた。「まあ,それなりの出来にはなったな」。目の前のパソコン画面では,提案書がほぼ出来上がっている。田中氏は安堵の表情を浮かべたが,疲れの色も濃い。眠い眼をこすりながらの作業だったために思うように仕事がはかどらず,ついには朝になってしまったのだ。 「我ながらよく頑張ったけど,これじゃあ体がもたないよ」。田中氏はプリンタで提案書を打ち出しながら,以前に上司から聞いたタイムマネジメントのことを思い出した。「やっぱり会社にいるときに,どれだけ
![【中級】一流エンジニアのタイムマネジメント 第1回](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bed39b5962a5d552c95b6d796db8f55e72d32943/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fimages%2Fn%2Fxtech%2F2020%2Fogp_nikkeixtech_hexagon.jpg%3F20220512)