2011/04/20 米ベライゾンは4月20日、「2011年度データ漏えい/侵害調査報告書」を発表した。同社および米国シークレットサービスの調査を基に、2010年に発生したデータ漏えい/侵害事件の傾向をまとめたレポートだ。 これによると、2010年に発生したデータ漏えい/侵害事件は761件。しかし侵害を受けたデータの件数は、2009年の1億4400万件から大幅に減少し、わずか400万件程度にとどまった。 ベライゾンビジネスのフォレンジック調査対応部 シニアコンサルタント 鵜沢裕一氏は、大規模な漏えい事件が減った背景について、「犯罪グループのリーダーが逮捕、起訴されたこともあって、大きい獲物よりもローリスクを狙う心理が働いているのではないか」と述べた。また侵害の対象が、件数の多い個人情報/クレジットカード情報から、企業の知的財産や機密情報にシフトする傾向も見られるとした。 侵入経路としては、