サービス指向アーキテクチャ(Service Oriented Architecture:SOA)という言葉を,バズワード(意味のないマーケティング用語)だととらえているユーザー企業は多いのではないだろうか。SOAという言葉にはたいてい“商用製品を売り込みたいベンダーの思惑”がセットになっているからだ。ただ,SOAという考え方自体が悪いわけではない。「SOAを導入したいがベンダーに踊らされたくはない」。そう考えるユーザーにとって一つの選択肢になるのが,無料で使えるオープンソースのESB(Enterprise Service Bus),Muleである。ESBは,SOAによるサービス/アプリケーション統合の基盤となるミドルウエアであり,異なる通信プロトコルの間でのデータのやり取りを可能にする。 Muleの有償サポートを提供している米MuleSourceのCEO(最高経営責任者),Dave Ros
![「SOAは小さく入れて大きく育てよう」─SOA導入はコストがかかるという常識をくつがえすオープンソースのESB「Mule」](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bed39b5962a5d552c95b6d796db8f55e72d32943/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fimages%2Fn%2Fxtech%2F2020%2Fogp_nikkeixtech_hexagon.jpg%3F20220512)