新宿駅西口ユーザーのワタシは、帰宅時の電車を待つあいだに、いろんなものを買ってしまいます。「手品のジョニーくん」「お香」「無名歌手のCD」などなど。あとから考えると無駄なものも多いのですが、最近定期購読に近く購入しているのが、「私の志集」という詩集本です。新宿西口を使う人ならほとんどの人が知っていると思いますが、小田急ハルクへと続く歩道橋下に毎夜「私の志集300円」とのプラカードをさげた女性が立っています。街頭詩人というジャンルの活動をしている芸術家です。声をかけるわけでもなく、無表情のままただ一点をみつめ立つ姿は、都市伝説が現実になったような圧倒的な存在感を放っています。 白のブラウスに黒のロングスカートといったいでたちで、夜の9時頃から12時頃まで立っています。この女性は日疋冬子さんという方で46歳ということですが、暗い夜ですので30歳台にしかみえません。37歳年上の夫、日疋信(ひびき