ホリエモンの錬金術はなかなかでかい構図になってきて面白いのだが、このニュースを論じるワイドショーではよく還暦くらいのコメンテーター達が彼を批判して「やっぱり人間は額に汗して働かないといけませんよ」と締めているのを時々見かけたものであった。 しかしホリエモンは一生懸命、額に汗して、しかも楽しく夢中になって仲間と「錬金術」を考えたのではなかったか?労働の価値と、そのベクトルがどっちを向いているかは分けて考えないといけない問題なのだ。 しかも斎藤環『家族の痕跡』ISBN:4480842691「労働の価値」すらも自明のものではない。斎藤さんが巨大掲示板で発見し、この本に転載した「謝れ職業人」という詩がたいへん刺さったので少し長いが引用する。 謝れ職業人 「ああ、今日も会社に泊まりこみで仕事だよ」 と 疲れた声で言う 職業人は 謝れ 全ての「だめなヤツ」に 細い声で 謝れ 「ああ、忙しい忙しい」 と