「派遣切り」などで職と住まいを失った人たちのために12月31日に東京・日比谷公園に開設された「年越し派遣村」で、来場者が想定の倍の300人を超え、用意したテントが足りなくなったことから、NPO法人などで作る実行委員会は2日、厚生労働省に宿泊施設などの提供を要請。 これを受けて同省は同日夜、庁舎内の講堂を宿泊場所として提供した。期間は仕事始めとなる5日朝まで。 長野県のパソコン工場で働いていた先月中旬、突然派遣契約を打ち切られた釘崎正さん(41)は、住んでいた寮も追い出され、上京してコンビニなどで夜を過ごしてきたという。「寒さから逃れるために入った電器店のテレビで流れていたニュースでたまたま派遣村を知った。テント内も夜露をしのげたが、講堂内はとても暖かい。これからの職探しのために少しでも体を休ませたい」としみじみした様子で話した。 一方、中央区も、廃校となった小学校の体育館など2施設を3日か