V・プレミアリーグのチームを相手に、大健闘した東海大。惜しくも準々決勝で敗れたが、バレー界に与えたものは大きい【坂本清】 4月30日〜5月5日の6日間にかけて行われた、バレーボールの黒鷲旗(全日本男女選抜大会)。学生から国内トップリーグのV・プレミアのチームも参加するこの大会で、男子の東海大がベスト8入りを果たした。日本代表も数多く輩出した名門の、強さの理由とは――。 ■高さだけではない、東海大の武器 ただただ、悔しかった。 東海大のエース・八子大輔はJTに3−1で敗れると、タオルを握りしめ、人目をはばからず号泣した。 V・プレミアリーグのチームに負けて泣く大学生チームなど、めったにいない。 力及ばず、ではなく、勝てる手応えがあったからこその悔恨。 「1人で戦っているわけではないのに、勝負が掛かった場面で力み過ぎてミスをしてしまった。少しでも長く、ここで試合をしたかった。ホントに、
大学生には、明るい未来を描かせる義務があると、積山監督は言う。 「あまりにコテンパンに負けてしまったら、見ている人は将来のバレー界に希望など持てません。元気な姿を見せて、若いやつらもいい選手がいっぱいいるじゃないかと思わせないと、先には続いていかないでしょう」 宇佐美大輔(パナソニック)、阿部裕太(東レ)など多くの代表選手を輩出している東海大。現在のチームからも八子、安永、星野の3人が代表候補53人に選出された。中でもエースの八子は、日本代表の植田辰哉監督から高い期待を寄せられる若きホープでもある。八子自身も「大学にいても、常に世界を見据えたプレーがしたい」と言い、チーム内にも、ただ勝つためだけでなく、これからに羽ばたく選手を育てるシステムが自然に形成されている。 リベロの大矢が明かす。 「本当はヒデ(星野)と2枚でサーブカットをしたほうが安定するんです。でも(八子)大輔さんがこれ
バレーボールV・プレミアリーグ女子、岡山シーガルズのレフト神田千絵選手が4日、黒鷲旗全日本男女選抜大会準決勝で敗れた後、今大会を最後に現役引退を表明した。リーグ最年長の39歳は前身の東芝時代からシーガルズ一筋21年目。「仲間のおかげで続けられた。感謝したい」と5年ぶりの4強入りを花道にコートを去った。 我慢していた涙があふれ出た。JTにストレート負けした後、リーグ最年少15歳のセッター宮下遥選手が駆け寄ってきて「(勝てなくて)申し訳ありません」と泣きじゃくったときだ。「気にしなくていいよ。これから頑張るんだよ」と言って肩をそっと抱いた。 第3セットで出場。宮下選手のトスを豪快に打ち抜き2得点したが勝利には導けなかった。「体、技や気持ちの面もトップで戦うには難しくなった。若手も育った今が引き際」。ひざの故障が悪化し、昨年のこの大会後、あと1年だけ頑張ろうと決めたという。
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