コロナ禍になり早2年が経過し、新たな生活様式が浸透しつつある一方で、コミュニケーションの希薄化により孤独感や生きづらさを感じる人は増えています。そこで本イベントでは、陸上自衛隊初の心理幹部として多数のカウンセリングを経験し、約300件以上の自殺や事故にかかわってこられた下園壮太氏が、メンタルヘルスに関する悩みに答えました。本記事では、コロナ禍で増加した「メンタル不調」に有効な解決策を語っています。 なぜかわからないけど疲れる……その主な原因は「場合感情労働」 下園壮太氏(以下、下園):なぜかわからないけど疲労が蓄積していることを「ステルス疲労」というんですが、頭脳労働でも肉体労働でもなく、一番大きいのが現代人の「場合感情労働」です。お仕事は一応8時間労働までとか、残業も決まりがあるんですが、私たちの「感情」については、休みもどれだけでも働かせてます。 いろんな情報社会の中で、どんどん感情が