京都国立博物館ではこれまで、昭和44年（1969年）、昭和51年（1976年）と、2度の「日本国宝展」を開催してきましたが、41年ぶりにこの秋、京都国立博物館で、関西で、3度目となる夢の「国宝」展が開催されます。 2017年、国宝に指定される美術工芸品は885件※。「国宝」展では、そのうちの約4分の1にあたる、約200件の国宝を、展示期間を大きく4期に分けて一挙公開されます。貴重な国宝が1カ所にこれほど集まることは、まさに奇跡！ ※2017年度に新たに指定される作品を含む。 明治30年（1897）5月に帝国京都博物館（現・京都国立博物館）が開館した翌月、現在の文化財保護法の先駆けにあたる古社寺保存法が制定され、その中で初めて「国宝」という言葉が使われました。2017年は、文化財を守り伝える拠点としての京都国立博物館の誕生と、古社寺保存法制定から、ともに120周年の節目を迎える、記念すべき年