孫というものがいかに可愛いかを歌い上げた大泉逸郎の「孫」が大ヒットしてから、はや12年。ついにというか、やっとというか、出版界にも“孫愛”を前面に押し出した雑誌が登場した。 その名もズバリ『孫の力』(木楽舎)。どんな力やねん!と思わずツッコみたくなるが、赤子を抱いて満面の笑みを浮かべるおばあちゃんの表紙写真を見ると、なんとなく納得。かなりお年を召しておられるように見えるが、まだまだ長生きしそうなパワーを感じる。 ページを開くと、まず目に入るのが、よしもとばななのエッセイ。それはまあいいとして、驚いたのはもくじである。「特集 日本の孫をめぐる旅」と題して、「北海道の孫」「東北の孫」「関東の孫」「北陸の孫」「中部の孫」「関西の孫」「中国の孫」「四国の孫」「九州の孫」「沖縄の孫」と「孫」のオンパレード。さらに「飛騨高山・上高地・白川郷への孫旅」「こころに残る、孫のひと言」「孫本世界一周」「孫と一