ガンバ大阪の“夢スコア”はなぜ実現したか? (1/2) 天皇杯準決勝 ガンバ大阪 1−0 鹿島アントラーズ 年の瀬となった12月29日、今年も帰省客でごった返す東京駅から新幹線こだまに乗って静岡のエコパスタジアムを目指す。3日前の時点で指定席はすでに売れ切れていたが、幸い20分ほど並んだだけで自由席を確保することができた。車内を見ると、どの顔も年内の仕事を終えて、帰省先でのんびり過ごすことで頭がいっぱいといった表情である。しかし当方の仕事はまだまだ終わらない。とりあえず年賀状と大掃除のことはいったん忘れて、この日行われる天皇杯準決勝について思いをめぐらせてみた。 今大会、4強に残ったのは、ガンバ大阪、鹿島アントラーズ、柏レイソル、そして横浜F・マリノス。エコパで顔を合わせるのは、G大阪と鹿島である。いずれもリーグ優勝とACL(アジアチャンピオンズリーグ)出場経験があり、今季のJ1で不本意