暮れも押し迫った12月29日、帰省客でごった返す東京駅から「こだま」に乗って掛川を目指す。今日は天皇杯準決勝。静岡・エコパスタジアムのカードは、清水エスパルス対ガンバ大阪である。近場の東京・国立では、鹿島アントラーズとFC東京の試合が行われるが「国立は元日までのお楽しみ」というのが当連載の基本路線。というわけで、今年も年末のエコパ詣でと相成った。 さて、大会もここまでくると、どのチームもACL(アジアチャンピオンズリーグ)の出場権獲得を意識し始めることだろう。4強の顔ぶれと展望について、ACLという観点から俯瞰(ふかん)してみることにしたい。 すでにアジアへの切符を手にしているのはG大阪だ(今季リーグ2位)。ただし彼らには「天皇杯3連覇」という前人未到の目標があるので、今大会に懸けるモチベーションは高い。そして残り3チームの中で、最もACLに近いのが鹿島だ。今季は、ACL圏内にあと一歩