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  • わたしの人生の羅針盤だったかも―『幸福について』 ショーペンハウアー | 考えるための書評集

    二十歳すぎに読み、人生に大きな影響を与えたこのを約二十年ぶりに読み返してみた。 ショーペンハウアーは社交する人間を低級なものとしておとしめ、精神的・哲学的な生活を最高なものとして孤独な生き方をすすめた。社交する人間には精神的な能力がないために他人や社交に頼るしかないのだと批判した。 われわれはぎゃくに学校生活で友だちがいない人間は仲間外れで、嫌われ者、のけ者にされたものとして嫌悪や不快の感情をいだくように訓育されてきた。それ以外の考え方や捉え方はできないような状態のなかで、友だちづきあいに至上な価値をおいた生活をおくってきた。 だからショーペンハウアーのその価値を転倒させた考えにはひじょうにカウンターパンチを喰らった。わたしはもうべたべたして友だちづきあいとか、集団生活とかから距離をおきたいと思っていた。ひとりになりたかった。 ショーペンハウアーは孤独を好むことを推奨し、群れる人たちに軽

    maruteno
    maruteno 2015/05/16
  • 『道は開ける』 デール カーネギー | 考えるための書評集

    悩みを解決する方法をおもちだろうか。学校で教えてくれることはないし、マスコミで教えてくれることもない。各自自分で方法を見つけ出したり、模索するのがふつうであるが、自分ひとりでは限界がある。カーネギーのこのは悩みの解決法をいくつも教えてくれて1944年にアメリカで出版されていまなお世界でベストセラーとなっているのはとうぜんのことである。 一度は目を通したり、一家に一冊あってもいいと思うほどのである。ただこのは文書量が多くて、事例を多く読まなければならないので、要約や折に触れて重要箇所だけ読み返すというのがむずかしいのでそこが難だと思うが。 ざっくばらんに私の感銘したところを引用したいと思う。 「諸君の生活のあらゆる部分で鉄の扉が過去――息絶えた昨日――を閉め出してゆく音が聞こえるでしょう。またもう一つのボタンを押して鉄のカーテンを動かし、未来――まだ生まれていない明日――を閉め出すので

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    maruteno 2015/01/17
  • 『人を動かす』 デール・カーネギー | 考えるための書評集

    人を動かす 新装版 デール・カーネギー カーネギーのこの『人を動かす』は1936年に出版され、1500万部売れたそうだ。具体的な実例が豊富に紹介され、じつに納得される運びになっており、やっぱり『道は開ける』同様いつかは読んでおく必読書だろう。『道は開ける』は悩みの解消法、『人を動かす』は人とうまくやる方法が説かれており、読んでおいたほうが人生ははるかにやさしくなるだろう。 この『人を動かす』でいちばん感銘した部分は「人の立場に身を置く」という章だ。人は自分のことで頭がいっぱいになっており、自分の利益、都合にしか興味がない。人が犯す過ちは自分の利益や都合だけで人を動かすことだ。自分がそうであるのに、他人の利益や興味に訴えかけないで、自分の欲求だけで人を動かそうとして失敗する。 商売やセールスの失敗はこの自分の利益だけを奪いとろうとするところにある。人の利益や関心に訴えないと人が動くことはない

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    maruteno 2015/01/17
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