Mー1で見せた笑い飯の漫才、「鳥人」。島田紳助が100点を出すほどの漫才。あの漫才は、どこが面白かったのか? どこが他の漫才と違ったのか? その辺りについて分析解説していきたいと思う。 まず、哲夫の鳥人の説明がある。頭は鳥で胴体が人間、英国紳士のような身なり。それがやってくると。 ここがちょっと普通の漫才の構造と違う。まず、「鳥人がやってくる」という設定は、常識から外れている。同じ年のM−1の他の漫才の設定は「煮物をおすそ分け」だとか「格闘技の勝利者インタビュー」だとか、設定自体は普通の日常だ。そこが違う。この前提が狂っているという部分がまず注目すべきポイントだ。 さらに、その鳥人の説明を聞いた西田はこう言う。 西田「そんなもん子供の前に出てきて大丈夫なんか」 ここで、また普通の漫才とは違う異質な部分が見え隠れしている。このセリフだけではまだ異質とは言い切れないが、ここから「ちょっとやって