最近は3,4年前ほどの世界的不動産ブームは去ったようだが、それでもトロントやバンクーバーなどカナダの大都市では家賃が非常に高く、現在でも手頃な価格の家がなかなか見つからないという問題があるようだ。 今回、カナダの住宅事情に関しての新たな調査が報告された。カナダの都心部は特に家賃が高騰し、低所得労働者の91%が、家賃を払って生活していく余裕がないという状況であることがわかった。 収入の30%以内の物件が少ないという現実 労働で得た収入が全て家賃に消えてしまうのでは、生活することは困難だ。大体収入の30%以内が理想とされている。 カナダの独立した非党派的シンクタンク政策研究所「Canadian Centre For Policy Alternatives (CCPA)」は今回、“レンタル賃金”に関する調査を行った。 レンタル賃金とは、収入の30%以上を費やすことなく、平均的な値段のアパートを賃