国際自動車連盟(FIA)が強行導入を計画するF1の来季予算削減策に反発し、フェラーリやトヨタが継続参戦に難色を示している問題で、他チームが11日、追随する動きをみせた。全10チームが加入するF1チーム協会(FOTA)は、今週にもFIAと“直談判”すると発表。日本勢として唯一参戦する、トヨタ自動車では会談を静観する構えだが、一触即発の危険が高まっている。 レッドブルと第2チームのトロロッソを所有するオーストリアの富豪、ディートリッヒ・マテシッツ氏(64)は11日付の地元紙で「あの予算なら、うちも来季は参戦しない」と明言。金融不況に伴う経済危機以前に、F1が内部から崩壊する危機に直面した。 FIAはさきに、来季のチーム予算を4000万ポンド(約60億円)に制限すると発表。強制ではないが、(1)上限を守ったチームはマシン性能や開発で制限を受けない(2)予算無制限のチームは車体仕様などが規制される