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ブックマーク / www.isas.jaxa.jp (6)

  • ISAS | 第10回:1μm赤外カメラIR1で見る金星の雲と地表 / 金星探査機「あかつき」の挑戦

    1μm赤外カメラIR1は「あかつき」に搭載された5台のカメラの一つで、ほかのカメラなどと協力して、「あかつき」の大テーマである「大気超回転の謎」を解くことを主目的としています。大気超回転は、この「あかつきの挑戦」シリーズ2回目の「金星の風に訊け」(今村剛)で紹介しています。金星体が時速6kmで回っているのに、その上に時速360kmの風が吹いているという不思議な現象です。つまり風が勝手に地表の60倍の速さですっ飛んでいる。ちなみに地球ではその逆で、最大風速は地表速の10分の1くらいです。 では、どういう方法で謎解きをするかというと、金星周回軌道上から雲の写真を2時間おきに撮って比較し、雲の動きから風速の分布を決めるのです。超回転の原因は雲層(45~70km)あたりにあるらしいので、「雲層中のいろいろな高度で風速を測れば加速の仕組みが分かるはずだ」という戦略です。カメラが多数あるのは、波長に

  • ISAS | IKAROS:3回目の冬眠モード明けについて / トピックス

    小型ソーラー電力セイル実証機 IKAROSは、4月の途中から冬眠モードから明けた状態にあると予想され、姿勢・軌道の予測に基づき探索したところ、5月22日(木)にIKAROSの電波を受信することができました。地球からの距離は約2億3千万kmです。今回は6月頃までIKAROSの状 態を確認するためのデータを継続して取得し、解析作業を行います。 2010年5月に打ち上げられ、全てのミッションを完了したIKAROSは、現在、太陽の周りを約10ヶ月で公転しています。そのうちの7ヶ月間は太陽電池による発生電力が不足して、機器がシャットダウン状態となる冬眠モードになります。残り の3ヶ月は十分な電力を得て、冬眠モードから明けた状態となり、データを受信することができます。 JAXA宇宙科学研究所 IKAROS運用チーム

  • ISAS | ソーラーセイルによる深宇宙航行技術の実現 / 宇宙科学の最前線 / 宇宙科学の最前線

    渦巻き運動から推定したセイル表面のしわ 左上:分離カメラによる実画像、左下:形状推定の3Dレタリング結果、 右:姿勢制御から推定したセイル形状(スピン軸方向は誇張して描画) イカロス以前の私たちの研究水準は、世界と同程度でしたが、現在の私たちは、ソーラーセイル機の開発経験とフライトデータから学んだ知見を世界中のどの研究チームよりも多く持っています。これを活かすことが、日の深宇宙探査の優位性・独自性につながることと信じています。 おわりに イカロスは現在、燃料が枯渇したため太陽光圧任せの姿勢・軌道運動になっています。ハイゲインアンテナを持たないイカロスは、電波が極めて微弱なため、軌道決定に必要な測距ができない状態です。しかし、渦巻き運動のモデル化成功のおかげで、正確に姿勢と軌道を予測し、ソーラーセイル航行のデータを取り続けることができています。これからも、自らの光圧加速記録を日々塗り替えて

    masaka99
    masaka99 2013/10/12
  • ISAS | ソーラーセイルによる深宇宙航行技術の実現 / 宇宙科学の最前線 / 宇宙科学の最前線

    開発:システムとしてのイカロスの実現 イカロスを、実際に宇宙を飛ぶ探査機システムとして成立させるには、セイル展開技術以外に数多くの課題を克服する必要がありました。少人数のチームでイカロスを実現できたのは、開発メンバー同士の意思疎通が極めて良く、かつ皆が進んで自分の守備範囲・専門分野を超えた貢献をしたことと、献身的なサブシステムのスタッフ、Hard Workingなメーカーの方々との強い信頼関係に基づく良いチームワークがつくれたからこそです。 航行システムとしてのスピン型ソーラーセイルの最大の課題は、大面積膜が回転することによる角運動量をいかに自在に管理し、制御するかでした。そのためには、(1)展開後のセイルに生じるしわとそれによる太陽光圧擾乱を予想し管理する、(2)柔軟かつ大角運動量のセイルを省燃料かつ安定的に制御する、という2点を実現する必要がありました。(2)を解決するために行った数多

    masaka99
    masaka99 2013/10/12
  • ISAS | ソーラーセイルによる深宇宙航行技術の実現 / 宇宙科学の最前線 / 宇宙科学の最前線

    2010年5月に打ち上がった小型ソーラー電力セイル実証機「イカロス(IKAROS)」は、すべての技術目標を完遂し、現在も太陽系空間を航行中です。2013年6月現在の総飛行距離は約30億km。3年間の飛行で、太陽光圧による加速は秒速400mに達しました。 稿では、私の専門であるアストロダイナミクスの視点から、ソーラーセイル技術の研究・開発・運用の成果を振り返りたいと思います。 研究:遠心力展開技術の実現 私の専門からすると、ソーラーセイルを宇宙で航行させたい。しかしその実現のためには、ソーラーセイルをいかにつくり、いかに展開させるか、から考えなければなりませんでした。そこには、材料・構造・動力学の奥深い世界が待っていたのです。 ソーラーセイルの展開方式については、私たちは当初から、膜面全体が回転することによる遠心力だけで展開する方式に着目して研究を開始しました。世界のソーラーセイル研究の多

  • キックステージ | 日本の宇宙開発の歴史 | ISAS

    第4段(キックステージ)は、KM-V1ロケットモータ及び衛星接手よりなる。同ロケットモータのノズルも伸展式である。衛星接手には若干の計測装置が搭載されている。第4段は姿勢制御機能は持たず、スピンにより姿勢を保持する。

    masaka99
    masaka99 2013/08/18
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