ギルガメシュ王の戦いから大陸弾道ミサイルまで、軍事技術の通史。人類が「どのように」戦争をしてきたかを展開し、「なぜ」戦争をするのかの究極要因に至る。本書は非常に野心的な構想に立っている。軍事技術が人間社会の全体に及ぼした影響を論じ、戦争という角度から世界史を書き直そうとする。 最初は大規模な略奪行為だったものから、略奪と税金のトレードオフが働き、組織的暴力が商業化する。戦争という技芸(art of war)を駆使する専門技術者が王侯と請負契約関係を結ぶ。常時補給を必要とする野戦軍を、その経済的作用から「移動する都市」と喝破したのはスゴい。略奪して融かされた金銀地金は市場交換を促進し、従軍商人は日用品から武器まで売りつけていたから。 そして、現代の軍産複合体の前身にあたる軍事・商業複合体が形成され、ライバルとの対抗上、この複合体に依存して商業化された戦争を余儀なくされる。民間から集めた税金で
このたび3冊の本を出しました。ホントはもっと早く出せたのですが、いろいろと大人の事情で刊行が伸びているうちに、なんともタイミングよく揃うことになりました。 「愛国」の技法: 神国日本の愛のかたち 作者: 早川タダノリ出版社/メーカー: 青弓社発売日: 2014/01/19メディア: 単行本この商品を含むブログ (9件) を見る コンセプトは、「自称愛国者のみなさんに贈る、こうすればもっと気持ちヨクなる愛国活動」です。謝国権先生や奈良林祥先生の後塵を拝して、神国日本へのさまざまな「愛のかたち」を列挙しました。 もちろん、実際のところ「愛国の技法」とは、要するに「有無をいわせぬ大義を振りかざして、思い通りに他人を支配する技術」のことなんです。幻想的な「国家との一体感」に安心立命を求めるのみならず、オレは「国家と一体」だから「オレに従え」という権力欲とワンセットになっているのが現代の「愛国心」な
好きな本(と料理)を持ち寄って、まったり熱く語り合うスゴ本オフ、今回もスゴいのが集まった&積読山と積ゲー山がさらに高くなった。なによりも、わたしが知らないスゴ本を読んでいるあなたに会えること。本を介して人と会い、人を介して本と出会う。スゴ本オフとは、本を通じた出会い系なのかも。 まずは見てくれ、狩りの成果。 【やすゆき】「エンダーのゲーム」オースン・スコット・カード 【やすゆき】「月は無慈悲な夜の女王」ロバート A.ハインライン 【ふじわら】「カメラ(「宝物」所収)」平田俊子 【ふじわら】「戦争中の暮しの記録」暮らしの手帖(編) 【はまじ】「戦争の経済学」ポール・ポースト 【はまじ】「戦争の世界史」W.マクニール 【はまじ】「複合戦争と総力戦の断層」山室真信一 【ますなり】「ダルフールの通訳」ダウド・ハリ 【ともこ】「戦場から生きのびて」イシメール・ベア 【ともこ】「ファイナルファンタジー
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く