『女盛りは、賞味期限が切れてから』/マガジンハウス 羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな芸能人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。 <今回の芸能人> 「バカだな、ダメだなって男の人に言われるのが夢だった」西川史子 『サンデー・ジャポン』(1月12日放送、TBS系)より 西川史子だけは、どんなことがあっても離婚しないと思っていた。 夫婦不仲なのは周知の事実だった。西川自身が番組で夫の家出を告白していたし、連載中のエッセイでも、自分が家を出てホテル住まいをしていることも明かしている。が、不仲と離婚は、決してイコールではない。なぜ私が「西川が離婚しない」と思っていたかというと、西川は母親の言うことを全て聞く、“超従順娘”だからである。 西川を語る上で欠かせないのが、母親との関係性だと思う。西川母が娘に教えたのは、「目的