男性性を競う文化を変える 男性性を競う文化が、有害であるにもかかわらず消えないのには、次の2つの理由がある。(1)有害な男性性と成功との関連性が非常に強力であるため、それが機能不全につながる振る舞いを生み出すのだが、人々は競い合いを続けざるをえないように感じる。(2)男性性の競い合いに疑問を呈した人は、「負け犬」のレッテルを貼られ、対抗する気持ちを削がれる。 このような職場で人材多様性の取り組みを実施しても、意味のある変化が生まれる可能性は低い。むしろセクハラ防止のような現在行われている介入は、このような環境では失敗したり、裏目に出たりさえする(さらなるハラスメントを生む)のが一般的である。本当に変えるためには、男性性の競争を終わらせる必要があるのだ。 これを成し遂げるには、組織はみずからの文化を検証し診断するための、より深く徹底的な取り組みを行う必要がある。これらの取り組みは、真剣な改革