どれだけ理屈が通っていても、どれだけいい戦略でも、クライアントワークは最終的に成果物の仕上がりで評価されることが多い。 とはいえ、それはプロセスを軽んじてもよいということではない。クライアントが納得できるものを作るためには、都度発生する議論でクライアントを正しく導けることが重要だ。すべての土台になる前提の認識にズレがあれば、双方でコミュニケーションをとりながら1つひとつ潰していくべきだろう。 しかしプロジェクトメンバー内で綿密に認識をすり合わせながら順調に進めていても、突然の番狂わせを発生させるものがある。普段は忙しく現場にいらっしゃらない、決裁者の鶴の一声だ。 現場のご担当者と決裁者がコミュニケーションを取れる頻度は会社によって違い、場合によっては決裁者の意向をきちんと確認できていないこともある。それがミーティングで初めて明らかになり、決裁者から「思っていたのと違う…」というコメントをも