フェイスブックがAI(人工知能)を活用した、ヘイトスピーチを拡散する「ミーム(Meme)」の追放に乗り出した。同社はヘイトとみなされるミームの1万件のデータセットを構築し、このデータを用いてミーム内のヘイトスピーチを検出するアルゴリズムを作成した開発者に総額10万ドルの懸賞金を授与しようとしている。 ミームはもともと、社会科学分野の用語だったが、最近ではSNSで投稿される文字を入れた画像やGIFアニメがミームと呼ばれるようになった。近年のミームの代表的な事例にあげられるのが、オルタナ右翼や白人至上主義者たちが用いる「OK」のハンドサインだ。 親指と人差し指で輪を作るサインは、本来はOKの意味しか持たなかったが、2017年にホワイトハウスの記者会見室でオルタナ右翼の著名人がOKハンドサインとともに写真に写ったことを契機に、ヘイトのシンボルとして用いられるようになった。 ヘイトを発見する上で課