入りがよくない試合が続いている。その問題点がわかっているのに改善できなかった新潟戦はリーグ優勝を狙うチームがやってはいけない試合だった。気のゆるみが出た以外に考えにくい失点の連続だっただけに、これを繰り返すようではいつか痛い目にあう。 ただ、指揮官を始めとしてチームの誰もがそのことを自覚していた。そして、天皇杯の対戦相手は浦和レッズ。「ここで浦和なのは気合いが入る」という植田直通を筆頭に、誰もが気持ちを燃え上がらせていた。 (残り 1094文字/全文: 1312文字)
![【プレビュー】心機一転。入りの悪い試合を断ち切りたい/天皇杯ラウンド16 浦和レッズ戦(2017.09.19)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/52a45763550444b2b46dbe3c352ae3d17a0b9e7d/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww1.targma.jp%2Fgelmag%2Fwp-content%2Fuploads%2Fsites%2F3%2F2017%2F09%2Fcups-1444422_1280.jpg)
■左SB編 GKは櫛引政敏を獲得したことで一息つくことができたが、左SBはなかなか難しい状況が続いている。昨季も抜群の安定感だった山本脩斗のすばらしいパフォーマンスが、移籍獲得の障壁となっているというのは皮肉なものだ。 トニーニョ・セレーゾにとっても、ACL敗退が決まり巻き返しを図ろうとした1stステージ終盤に山本が怪我で離脱しなければ、もう少しいい成績を残せたかもしれない。彼の穴を昌子源や西大伍が埋めようとしたが、とても務まるものではなかった。 (残り 908文字/全文: 1133文字) この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。 ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。 会員の方は、ログインしてください。
■GK編 GK全体としては昨季と同じような流れとなってしまった。曽ヶ端準のパフォーマンスが一定せず、シーズン途中には佐藤昭大が正GKの座を掴むも、それに値するパフォーマンスを見せることができず、監督交代を機に再び曽ヶ端がゴールマウスを守ることになった。 石井監督になってからはチーム全体の守備が安定したということもあり、曽ヶ端のミスも減ったが、それでも浦和戦に痛恨のキャッチミスを犯すなど、リーグを代表するGKと比べると致命的なミスがあったことは否めない。 (残り 1056文字/全文: 1289文字) この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。 ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。 会員の方は、ログインしてください。
復活したチャンピオンシップは、年間勝点1位の広島の優勝で幕を閉じた。毎年のように主力選手を引き抜かれながらこの4年で3度目の優勝というのはすばらしい記録と言える。Jリーグになる前の日本リーグから連なる優勝回数は、東洋工業時代の5回を加えて8回へと伸びた。7回で並んでいた鹿島アントラーズ(前住友金属)、東京ヴェルディ(前読売クラブ)から頭一つ抜け出た形となっただけに、来季こそは必ずこの数字に並ばなければならなくなった。 (残り 2802文字/全文: 3013文字)
【プレイヤーズファイル】MF27梅鉢貴秀/自分の強みを生かすのか、それとも弱みを消すのか。人生の岐路に立つ梅鉢貴秀(2015.11.24 ) プロ5年目の今シーズンも大きな飛躍を遂げたとは言い難い1年だった。リーグ戦での出場試合数は8試合。そのうち先発が7試合だったことを考えると、トニーニョ・セレーゾが梅鉢にどういう期待を抱いていたのかよくわかる。しかし、監督が石井正忠に代わると状況は変化した。ベンチ入りこそ3試合あったものの出場試合数は0。監督交代を機に、大きく様変わりした1年だった。 出場した8試合での成績は、そこまで悪くない数字を残している。3勝2敗3分と勝点12を獲得することに貢献した。アウェイが5試合だったことを考えるまずまずと言えるだろう。ただし、対戦相手を見ると到底満足できる数字ではない。開幕戦の清水に始まり、名古屋、鳥栖、新潟、柏、仙台、甲府、山形といずれも下位のチームばか
どのシーズンでも最終節の評価は難しい。その試合の評価だけでなく、シーズンの締めくくりであるからだ。最終順位が決まることも多く、今季は2ndステージ優勝をかけた戦いでもあった。1-0の勝利はどこにプライオリティを置くかで見え方が全く変わって来るだろう。12点差を埋めるだけの戦いができず優勝を逃したと断じることもできるだろうし、相手のパワープレー気味の戦い方にも一歩も引かず3試合連続0失点で勝ち切ったと評価することもできる。ただ、試合後には少なくない悔しさが残ったことは事実。どう評価しようと、チャンピオンシップへの出場権をえることはできず、来季このチームでACLを戦う可能性も消えてしまった。 (残り 1228文字/全文: 1526文字)
王者しか手にすることができない勝者のメンタリティ。それを、つかみ取るための大事な戦いが始まる。舞台は、神戸総合運動公園ユニバー記念競技場。対するのは、再びヴィッセル神戸だ。 先週末のリーグ戦で、神戸の選手たちのモチベーションは不可解なほど低かった。ファイトしてくる選手は数えるほどしかおらず、労せず勝利を手にすることができた。あれから中3日で迎えるヤマザキナビスコ杯準決勝第1戦、今季はひとつでもタイトルを獲ることを目標においている神戸にすれば、最も手の届くところにあるタイトルでもある。是が非でもという気持ちは強いだろう。土曜日の状態から、どこまで気持ちを盛り上げられるのか未知数なところではあるが、相手の状態に左右される必要はないのかもしれない。石井正忠監督は「この前のような戦いができれば必ず勝てると思う」と、まずは自分たちの戦いができるかどうかに集中していた。 (残り 1809文字/全文:
試合が来るのが楽しみな日々が続いている。今回はどういう試合を見せてくれるのか、想像するのが楽しくてたまらない。こんな日々が、今年中に訪れるとは思わなかった。毎試合、どんな内容になるのか不安で仕方がなかったのは、遠い昔のように感じてしまう。選手たちも自信を持っているのだろう。 「F東戦みたいにみんなが気持ちを出して戦えば、サポーターの応援もあるし、そう簡単に負けない雰囲気がある」 試合に向けたコメントを求められた赤﨑秀平は、いまのチーム状況をこのように説明してくれた。 (残り 872文字/全文: 1106文字) この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。 ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。 会員の方は、ログインしてください。
石井新体制になって選手の評価基準が変わり再びポジション争いは激しくなった。やはり競争が激しくなることでチームは活性化する。さらに、トニーニョ・セレーゾはある種のレッテルを貼ってしまうところがあり、一度下された評価を覆すのはなかなか難しいところがあった。それが選手の能力発露を阻害していた部分もあったため、完全にフラットな評価に戻ったことはそうした選手のモチベーションを再び高める効果も出ている。ちょうど半期が過ぎたいま、選手の評価を振り返ってみたい。 (残り 4380文字/全文: 4606文字) この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。 ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。 会員の方は、ログインしてください。
【コラム】トニーニョ・セレーゾはなぜ解任され、石井新体制はどうやってチームを立て直すのか?(2015.07.22) 21日、トニーニョ・セレーゾが監督を解任された。午前中に、緊急の役員会が招集され今後の方向性が確認、午後にはセレーゾに伝えられたという。クラブとしてはあまり前例のない事態なだけに、少なからずショックを受けていたようだ。それでも「クラブの判断に従う」とプロフェッショナルとしての姿勢を貫いたという。とても気さくで人柄も良い監督だっただけに、こうした事態になってしまったことは残念だ。 しかし、サッカーの世界は結果がすべてでもある。3年目のセレーゾ体制が一向に上向かず、成績を残せなかったことは事実。セカンドステージ優勝の火が消える前の解任は、今季の残された時間を無駄にしないためにも必要な決断だろう。 ただ、チームを去った監督を糾弾することは、成績不振のすべてを監督に押し付ける姿勢を助
■GK1 佐藤昭大 出場は、ヤマザキナビスコカップ予選リーグ第1節の90分のみ。リーグ戦は1試合も先発することなくシーズンを終え、昨季の評価を覆すまでには至らない1年だった。昨季も公式戦の出場はナビスコ杯の2試合のみ。U-23ベトナム代表との親善試合を含めると3試合に出場したが、ナビスコ杯では6失点、ベトナムからも2失点(特に1つは自らの凡ミス)。それを踏まえた上での3月19日のFC東京戦だったが、8分、10分と早い時間帯に立て続けに失点。1点目は昌子源との連携が合わず、2点目はニアサイドを抜かれる痛恨の形でゴールを奪われ、印象としては最悪だった。それ以降、トニーニョ・セレーゾが佐藤を試合で起用することはなかった。シーズン途中の練習では第3GKとして扱われることもあったほど。監督の信頼度は低かったと想像できる。 (残り 1205文字/全文: 1563文字) この記事の続きは会員限定です。入
先週から契約更改が始まり、1日に何人かの選手がクラブハウスを訪れている。どの選手のどういうオファーが来ているのかすべてを把握するのは難しいが、山村和也が多くのクラブから興味を持たれていることだけは確かなようだ。3月23日から始まるリオ五輪アジア1次予選には植田直通が招集されることが確定的。中田浩二が引退を決意したいま、誰が出ても同等に戦えるCBを4人は揃えておきたいところ。山村の慰留には全力を傾けなければいけない。 トニーニョ・セレーゾは各ポジションに同じ力を持った選手を2人揃えたいと考えているようだ。 「まず、いまは編成の話しをしているなかで、各ポジションに最低限二人競争できる選手を置かなければいけない。近年、Jリーグは競争力を増しており、チーム間の力の差は僅差になっている。そこでチーム内の競争力をあげれば、選手たちは成長していくし、成長していけばピッチのなかで結果を出したいという意欲が
12月6日のJ1第34節鳥栖戦を終えると今季の公式戦はすべて終了となる。天皇杯を敗退している鹿島にはかなり早いシーズンオフとなってしまった。そして、この時期になると騒がしくなるのが来季の体制と選手たちの去就。すでに強化部の方々と選手たちが連れだって会議室の方向に歩いていくのを何度か見かけた。さらに、他のクラブから選手を獲得するという噂も、スポーツ紙が報じている。今後はそうした光景や情報が増えていくことだろう。 来季も、トニーニョ・セレーゾ監督が続投することが濃厚だ。浦和戦が終わったあとの記者会見で、セレーゾ監督は「たぶん1位か2位か3位にならなければ、監督はクビになるでしょう」と語ったが、それはセレーゾ流のジョーク。笑顔を交えながらの言葉だったし、その会見後、鈴木満常務取締役強化部長も「そんなこと言ってたの?(笑)。ACLへの出場権は、監督を変える変えないに影響はない」と明言している。セレ
鹿島アントラーズユースに所属するMF大橋尚志、FW鈴木優磨両選手のトップ昇格内定がクラブから発表された。どちらも手薄なポジションなだけに、2人には大きな期待がかかる。 今季からトニーニョ・セレーゾ監督はユースの選手たちを積極的に呼び寄せて、練習に参加させている。そして、2年生が中心を占めている今季のユースチームにおいて、最上級生としてチームを牽引しているのがこの2人だ。 (残り 1025文字/全文: 1210文字) この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。 ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。 会員の方は、ログインしてください。
今季を占う大一番と位置づけた浦和戦は、残念ながら勝利することができなかった。残り4試合となり勝点差は7のまま。07年は勝点差8だったことを考えると可能性はありそうだし、浦和のサッカーも決して内容は良くなかったこと、練習量が少なすぎてシーズン終盤には必ず失速すること、頼みの興梠慎三が怪我を負ってしまったことなど、条件を並べると浦和が4連勝することはかなり難しいだろう。もう一波乱起きてもおかしくなさそうだ。 ただ、決して悪くなかった浦和戦をどう評価していいのか、じつは未だに迷っている。ElGolazo本紙には若い選手たちの勇気が足りなかったと書いたが、本当にそれで正しいのかがわからない。正しい、と書くと本質がぼやける。要は、勇気を持って戦えば勝てたのか、ということだ。 (残り 867文字/全文: 1202文字) この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリッ
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