<非認知能力を育てるにはどうしたらいいのか? 論壇誌『アステイオン』96号は「経済学の常識、世間の常識」特集。同特集の論考「しっかり稼げる大人にするには?──非認知能力の重要性」を3回に分けて全文掲載する> ※第2回:「協調性」は日本人男性のみに通用するという研究結果──非認知能力の重要性(中) より続く 「非認知能力」の育て方 デミング教授は、O*NETと呼ばれるアメリカの労働者を対象とした調査のデータを用いて、1980年代後半から1990年代と、2000年代を比較すると、2000年代の方が高い社会スキルを必要とする仕事が12%ポイント増加したのに対し、高い認知能力を必要とするが、低い社会スキルでよいという仕事は3%ポイント低下したことを示している(*3)。 そして、もっとも雇用と賃金の伸びが高かったのは高い認知能力と高い社会スキルの両方を必要とする仕事だった。つまり、高給取りになろうと
![最高峰の学術誌で発表された「やり抜く力 GRIT」の育て方──非認知能力の重要性(下)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/51b6973fdb0f096343cb8f3eb6c6522ea20b7cbd/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.newsweekjapan.jp%2Fasteion%2Fassets_c%2F2022%2F06%2FiStock-838138214-20220615-thumb-720x480-454088.jpg)