衣類やバッグ用だけではなく、多種多様なファスナーを製造販売するYKK株式会社のためにデザインした 5種類ファスナー。 表層的な仕上げや装飾ではなく、「そもそもファスナーとは何か」という根源的な 視点まで一度掘り下げ、そこから「半歩先の未来」のファスナーを考えていくことで、新たな可能性の キッカケとなることを目的としたプロジェクト。 引き手の移動によって一直線上に並んだエレメント同士が噛み合ったり、切り離されることで、 2枚の布が隙間なく開閉するのがファスナーの基本原理であるが、各構成要素をひとつひとつ精査し、 見直していくことで、5つの新たなファスナーが生まれた。 01 「交差点」のようなファスナー 通常は一方向にしか開閉できないのに対して、別のファスナーを直交方向にクロスできるようにすることで、 「タテ」にも「ヨコ」にも開閉できるようになった。 交差部は通常のエレメントよりもさらに小さい