せい‐れん【清廉】 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 心が清く私欲のないこと。行ないがいさぎよく、私利私欲をはかる心がないこと。また、そのさま。[初出の実例]「性識清廉雖レ堪二時務一、而蓄銭乏少、不レ満二六貫一」(出典:続日本紀‐和銅六年(713)三月壬午)「清廉と云は、外の賄賂内の財貨更に心に不レ付して、世人の難レ行所に卓爾と立ちて更に不レ屈」(出典:山鹿語類(1665)二一)[その他の文献]〔荘子‐説剣〕

せい‐れん【清廉】 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 心が清く私欲のないこと。行ないがいさぎよく、私利私欲をはかる心がないこと。また、そのさま。[初出の実例]「性識清廉雖レ堪二時務一、而蓄銭乏少、不レ満二六貫一」(出典:続日本紀‐和銅六年(713)三月壬午)「清廉と云は、外の賄賂内の財貨更に心に不レ付して、世人の難レ行所に卓爾と立ちて更に不レ屈」(出典:山鹿語類(1665)二一)[その他の文献]〔荘子‐説剣〕
〘 名詞 〙① 書物などを綴(と)じて表装すること。書物の表紙、見返し、とびらなどの体裁をつくり外形を整えること。また、その意匠。装本。[初出の実例]「製本装釘(サウテイ)に苦心するは第一流なり」(出典:緑蔭茗話(1890‐91)〈内田魯庵〉)② 書画などを表装して、掛け物や額などに仕立てること。また、その意匠。[初出の実例]「軸は底光りのある古錦襴(こきんらん)に、装幀の工夫を籠めた物徂徠の大幅である」(出典:草枕(1906)〈夏目漱石〉八)装丁の語誌( 1 )明治末期、装本の美術工芸的要素が強まるにつれ、「製本」にかわって装い釘(てい)じる意の中国風の熟字「装釘」が使われたのがはじまり(新村出「装釘か装幀か」)。 ( 2 )「装幀」は書画を掛け物や額に仕立てること。「幀」は本来「とう(たう)」であるが、慣用によって当てる。 ( 3 )「装丁」という表記は、昭和三一年(一九五六)の国語審
さん‐さん【×燦×燦/×粲×粲】 [ト・タル][文][形動タリ]太陽などが明るく光り輝くさま。彩りなどの鮮やかで美しいさま。「陽ひが―とふりそそぐ」 [類語]明るい・明明あかあか・うらうら・燦然さんぜん・皓皓こうこう・煌煌こうこう・耿耿こうこう・明明めいめい・燦爛さんらん・爛爛・炯炯けいけい・かんかん ・まばゆい・眩まぶしい・眩くらむ・目眩めくるめく・ぎらぎら・ぴかっと・ぴかり・ぴかぴか・きらり・きらきら・ぎらり・てかてか・てらてら・ちらちら・ちかちか・華やか・きらびやか・絢爛けんらん・華麗・華美・豪華・派手・豪勢・豪儀・豪奢ごうしゃ・派手やか・華華しい・美美しい・輝かしい・麗麗しい・華やぐ・ゴージャス・デラックス・ハイカラ
[動ワ五(ハ四)]《動詞「よ(呼)ぶ」の未然形+接尾語「ふ」から》 1 呼びつづける。何回も呼ぶ。 「『行徳!』と―・って入って来て勝手口へ荷をおろす出入の魚屋の声も」〈藤村・桜の実の熟する時〉 2 (「夜這う」「婚う」とも書く)言い寄る。求婚する。また、女の所へ忍んで通う。 「女のえ得まじかりけるを年を経て―・ひわたりけるを」〈伊勢・六〉 [ 1 ] 〘 自動詞 ハ行四段活用 〙 ( 動詞「よぶ(呼)」の未然形に、反復・継続を表わす助動詞「ふ」の付いたもので、古くは連語 ) 呼び続ける。繰り返し叫ぶ。大声に叫び呼ぶ。[初出の実例]「反側(こいまろ)ひ呼(ヨハヒ)号(おら)ひて頭脚(あとまくら)に往還(かよ)ふ」(出典:日本書紀(720)雄略即位前(前田本訓))「なくなくよばひ給ふ事、千度ばかり申し給ふけにやあらん」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))[ 2 ] 〘 他動詞 ハ行四段活用
へい‐げい【×睥×睨/×俾×倪】 [名](スル) 1 にらみつけて勢いを示すこと。「天下を―する」 2 横目でじろりとにらみつけること。 「眼は限られたる暗き壁を―し」〈透谷・楚囚之詩〉 [類語]睨み・睨む・にらみつける・ねめつける・にらみ合う・にらみ返す・見る・物物しい・厳めしい・厳おごそか・厳粛・粛粛・厳然・森厳・荘厳・荘重・重厚・重重しい・厳・厳として・重量感・どっしり・ずっしり・ずしり・ずしっと・どっかと・がっしり・重み・広量・堂堂・大度・太っ腹・マッシブ・存在感・厳しい・厳格・厳重・厳酷・厳正・冷厳・峻厳しゅんげん・峻烈しゅんれつ・苛酷・険しい・辛辣しんらつ・粛・粛然・貫禄・威厳・威徳・尊厳・威儀・権威・威信・威名・威望・名望・威光・威力・権力・勢威・重圧・凄すごみ・脅威・威圧・威風・威風堂堂・威容・偉容・英姿・雄姿・勇姿・仰仰しい・ご大層・息が詰まる・大風呂敷を広げる
うわ‐ごとうは‥【譫言】 〘 名詞 〙 ( 「うわこと」とも )① 熱にうかされなどして無意識に口走ることば。[初出の実例]「いねる人の譫言するたぐひに見なして」(出典:俳諧・笈の小文(1690‐91頃))② 筋道のたたない放言。たわごと。[初出の実例]「掛合にうは言をいふ将棊(しょうぎ)さし」(出典:雑俳・柳多留拾遺(1801)巻一九) せん‐げん【譫言】 〘 名詞 〙 うわごと。たわごと。筋の通らないことば。また、うわごとをいうこと。譫語。〔布令字弁(1868‐72)〕[初出の実例]「実に伊藤伯を知らざる者の譫言なるのみ」(出典:政党評判記(1890)〈利光鶴松〉四)[その他の文献]〔黄帝内経素問‐熱論〕
おびただし・い【×夥しい】 [形][文]おびただ・し[シク]《近世中期まで「おびたたし」》 1 数や量が非常に多い。ものすごい。「―・い人出」 2 (「…することおびただしい」の形で)程度がはなはだしい。ひどい。激しい。多く悪い意味に使う。「だらしのないこと―・い」 3 非常に盛んである。 「乱声らんじゃう鼓、物の音ね、ひとたびに打ち吹き、弾き合はせたり。―・しくめでたし」〈宇津保・吹上下〉 [派生]おびただしげ[形動]おびただしさ[名] [類語]甚だしい・いっぱい・たくさん・多い・多く・数数かずかず・多数・数多すうた・無数・多量・大量・大勢おおぜい・あまた・多多・いくらも・いくらでも・ざらに・ごろごろ・どっさり・たっぷり・十二分に・豊富に・ふんだんに・腐るほど・ごまんと・わんさと・しこたま・たんまり・うんと・たんと・仰山ぎょうさん・なみなみ・十分・しっかり・がっつり・大挙・多勢・多人数・
む‐たい【無体/無代/無台】 [名・形動]《古くは「むだい」とも》 1 無理なこと。無法なこと。また、そのさま。「―を働く」「―な所業」 2 (無体)形のないこと。無形。 3 ないがしろにすること。おろそかにすること。また、そのさま。 「仏法を―にし、逆罪を相招く」〈盛衰記・二四〉 [類語]無理・強制・強要・強いる・無理無体・押し付ける・無理強い・無理押し・強迫・無茶・めちゃ・むちゃくちゃ・めちゃくちゃ・めちゃめちゃ・滅法・法外・無理・乱暴・理不尽・非理・不当・不条理・不合理・非合理 む‐たい【無体・無代・無台】 〘 名詞 〙 ( 古くは「むだい」とも )① ないがしろにすること。無視すること。軽蔑すること。無にすること。むだにすること。〔色葉字類抄(1177‐81)〕② ( 形動 ) 無理なこと。無法なこと。また、そのさま。[初出の実例]「よもその物、無台にとらへからめられはせじ、入道に
しん‐し【真摯】 [名・形動]まじめで熱心なこと。また、そのさま。「真摯な態度」「真摯に取り組む」 [派生]しんしさ[名] [類語]誠実・篤実・忠実・至誠・信実・篤厚・大まじめ・まじめ・几帳面・生まじめ・くそまじめ・愚直・四角四面・質実・堅実・堅気かたぎ・実直・謹厳・生一本・一本気・勤勉・律儀・義理堅い・義理立て・良心的・プレーン・単純・純粋・純・シンプル・純然・純一・至純・純乎じゅんこ・純正・純良・単一・純化・質素・簡素・つましい・地味・つづまやか・つつましい・つつましやか・清貧・素朴・純朴・朴訥ぼくとつ・質朴・真率・清楚・実体じってい・朴直・忠実忠実まめまめしい・きりきりしゃん・きりり・きりっと・甲斐甲斐しい・きびきび・てきぱき・しゃきしゃき・はきはき・すいすい・忠実まめ・忠実まめやか・小忠実こまめ・手忠実てまめ・足忠実あしまめ・筆忠実ふでまめ・骨身を惜しまず・きちんと・規則正しい・手
(副詞的に用いて)わき目もふらず心を一つのことだけに注ぐこと。「一意専心環境問題に取り組む」 [類語]ひたすら・いちず・ひたむき・一筋・ただ・ただただ・専一・ひとえに・一心・一念・一路・一散・一目散・一直線・一本槍・一点張り・一辺倒・営営・せっせ・遮二無二・無二無三・がむしゃら・一心不乱・脇目も振らず・まっしぐら・しゃかりき・しゃにむに・無心・粉骨砕身・無我夢中・熱中・夢中・直線的・専心・専念・没入・没頭・没我・傾注・傾倒・猪突猛進・ストレート・我を忘れる・根こんを詰める・身を入れる・身を砕く・心血を注ぐ
れん‐みん【憐憫・憐愍】 〘 名詞 〙 ( 「みん」は、「憫」「愍」の呉音 ) =れんびん(憐憫)[初出の実例]「昔善友(ぜんう)太子と申人、衆生を憐愍したまひて」(出典:法華修法一百座聞書抄(1110)六月一九日)[その他の文献]〔色葉字類抄(1177‐81)〕「憐憫(レンミン)を乞ふやうにも、罵るやうにも聴きなされる叫声であった」(出典:暗夜行路(1921‐37)〈志賀直哉〉一) れん‐びん【憐憫・憐愍・憐閔】 〘 名詞 〙 あわれむこと。なさけをかけること。あわれみ。れんみん。[初出の実例]「其結果は唯対手をして一種の滑稽と軽量な憐愍(レンビン)の情とを起させる丈だ」(出典:雲は天才である(1906)〈石川啄木〉一)[その他の文献]〔漢書‐高恵高后文功臣表・上〕
けい‐けん【敬虔】 〘 名詞 〙 ( 形動 ) うやまいつつしむこと。特に、神仏に深く帰依してうやまいつかえること。また、そのさま。〔改正増補和英語林集成(1886)〕[初出の実例]「僕は殆んど宗教心に近い敬虔の念をもって」(出典:行人(1912‐13)〈夏目漱石〉三三)[その他の文献]〔皮日休‐魯望作以五百言見貽過有褒美因成一千言詩〕
[動ラ五(四)] 1 刃物などを深く刺し入れ、回して穴をあける。くりぬく。「りんごの芯を―・る」 2 心に強い衝動や苦痛を与える。「胸を―・られる悲しみ」 3 物事の隠れた面を鋭く追及する。「事件の核心を―・る」 [可能]えぐれる [動ラ下二]「えぐれる」の文語形。 [類語]くりぬく・ほじくる・くる・えぐり出す・くじる・こじる・ほじる・ほじくり出す・ほじくり返す くじ・る【×抉る】 [動ラ五(四)] 1 棒などで、穴の中をかきまわす。「楊枝ようじで歯を―・る」 2 えぐって中の物を取り出す。 「眼まなこを―・りて、其眼玉をえぐり出し」〈江見水蔭・女房殺し〉 3 堅い物を突き刺して穴をあける。うがつ。 「穴を―・り」〈竹取〉 [類語]えぐる・くりぬく・ほじくる・くる・えぐり出す・こじる・ほじる・ほじくり出す・ほじくり返す こじ・る【×抉る】 [動ラ五]《「こじる」(上一)の五段化》 1 すき
〘 名詞 〙 ( 動詞「かどわかす(勾引━)」の連用形の名詞化 ) 力ずくで、または、だまして連れ去ること。また、その犯人。誘拐(ゆうかい)。[初出の実例]「女同士の道連、ぬけ参の童まで、盗賊かどはかしの愁(うれい)にあはず」(出典:滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)三)
〘 名詞 〙 「ついたてしょうじ(衝立障子)」の略。《 季語・冬 》[初出の実例]「女使はこはぬ物申〈岩翁〉 築楯(ツイタテ)にかかる浴衣やおもはゆき〈其角〉」(出典:俳諧・雑談集(1692)下)「此話を最前から衝立(ツイタテ)の陰で聞いて居た男は」(出典:落語・磯の白浪(1890)〈七代目土橋亭りう馬〉) つい‐たち【衝立】 〘 名詞 〙 「ついたちしょうじ(衝立障子)」の略。[初出の実例]「などて官得はじめたる六位尺に、職の御曹司の辰巳の隅のついたちの板をせしぞ」(出典:能因本枕(10C終)一三七) 衝立障子(障子)の略。支脚台の上に襖(ふすま)障子や板障子などを立てて目隠しや間仕切に使うもの。古くから使われていたようだが,平安時代に住宅用家具として発達した。当時の衝立障子は布,絹,紙などを張り,周囲に唐錦の縁取りをし,框(かまち)と支脚台は木製漆塗で金銅金具が打ってある。布の場合は墨
なごやかな気分があふれている様子。 [活用] ―たる・―として。 [使用例] 我々がかく一堂に会し、お互いに和気靄々としていられるのは女のお蔭であります[内田百閒*百鬼園随筆|1933] [使用例] 分裂騒ぎの真最中には〈略〉両側から彼をこづきまわしあった連中がうち揃って、ほとんど和気藹々と〈略〉彼を見まもっている[古井由吉*妻隠|1970] [解説] 「藹藹」はおだやかな様子、やわらいだ様子を表し、「靄靄」とも書きます。
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