PCまわりのデバイスは、技術の進歩によるモデルチェンジが極めて早いスピードで行われるのが当たり前。しばらく前には普通に使われていたアイテムが、いつの間にか姿を消していることも珍しくありません。 さらに10年や20年といったスパンになると、それがいったい何のために存在した品だったのか、背景から説明しなければ理解してもらえないこともしばしばです。今回はそのような、現在では完全に姿を消したものの、四半世紀前には確かに存在した「前世紀の遺物」3つを集めてみました。
「俺より先にイクんじゃねーぞ」「(スカートの中を)覗くよ」 これは、自身を投影したアバターを通じ、本当にその世界で暮らしているかのように仕事や趣味、友人関係を構築していくオンラインゲーム「ストリートグラフィティ ロールプレイ(ストグラ)」の一場面だ。特徴的な声の男性プレイヤーが女性プレイヤーに性的な言葉を投げかけている。 ゲーム配信の視聴者が顔を赤らめてしまうような卑猥な言葉を繰り返しているこの男性——実は、今をときめく超人気声優なのだ。 中村悠一(43)。Xのフォロワーは205万人を超える、押しも押されもせぬ人気声優だ。人気アニメ『呪術廻戦』シリーズの五条悟や、『ハイキュー‼』の黒尾鉄朗、『SPY×FAMILY』の東雲など、近年の当たり役を挙げればキリがない。 中村悠一(所属事務所HPより) 2001年にビデオ形態でリリースされたアニメ『D+VINE[LUV]』で声優デビューを果たした中
“ギフテッドサバイバー“としてSNSなどを中心に自分の体験を発信している吉沢拓さん(37)。 現在、会社員として働きながら、ギフテッドの特性を伝えるさまざまな活動を行っている。そもそもギフテッドとは何なのか、吉沢さんに詳しく話を聞いた。(全2回の1回目/続きを読む) ◆◆◆ ギフテッドは、単純に勉強ができるというだけではない ーー吉沢さんはギフテッドの特性があることを公表されていますが、改めてギフテッドとはどういったものなのか教えてください。 吉沢 小学生の時に、授業や勉強を「簡単すぎてつまらない」みたいに言い出したり、「なんで? どうして?」と先生への質問がしつこかったり、周りとズレた部分があって周囲から浮いている人っていませんでしたか。それが私です。人によりますが、ギフテッドとは、単純に勉強ができるというだけでなく、「なんかヘンな子」という異質さを持っていることがあります。
YouTubeをつけるとCMが15秒間スキップできず、やっとスキップを押したと思ったら2本目が始まる。1日で最もイラっとする瞬間かもしれない。プレミアム登録をすればYouTubeの広告を避けられるが、最近ではNetflixが「広告付き月額790円プラン」を打ち出すなど、あらゆるところに広告が進出してきているようにさえ見える。 しかし実は、今起きているのは実は真逆のことである。Twitterを買収したイーロン・マスクの苛烈なリストラやメタ、Amazon、Googleの人員規模縮小の動きはすべて『無料でどうぞ、でも代わりにCMを見てくださいね』という広告モデルの破綻から始まっている。 私たちはこれからも広告を見せられ続けるのか、それとも月額の支払いが必要になるのか、それともお金を払った上で広告を見るという状況に追いやられるのだろうか……。 「広告を見る代わりに無料で楽しめる」時代は終わった イ
立山での1泊2日のテント山行 土屋祐司(仮名・46歳)が登山を始めたのは2012(平成24)年ごろのこと。大雪渓と豊富な高山植物で登山者の人気を集める北アルプス白馬岳の南、標高1900メートルに広がる高層湿原・栂池(つがいけ)自然園を家族で訪れたのがきっかけとなり、ファミリーハイキングを楽しむようになった。また、義理の弟が登山を趣味にしていたことや、仕事関係の後輩が山に登りはじめたことにも影響され、自身も徐々に登山に魅せられていった。 最初のころは主に家族が同行者だったが、そのうち後輩といっしょに行くことのほうが多くなった。たまには単独でも登るが、ほとんどの山行は後輩といっしょだ。登山の頻度は2、3ヶ月に1回、多いときで1ヶ月に1回ぐらい。たいていは日帰り登山だが、年に数回は小屋泊まりやテント泊で山に向かう。登山の知識や技術は山岳雑誌などを通して学び、初めて雪山に行く前には雪山講習会に参加
地獄の苦しみだった収録 「ETC(※)カードが挿入されました」 車に乗ってエンジンを掛けると車内に響き渡る声、この音声を担当しているのが私だということをご存知ない方はまだまだ多い。なのでイベントなどでご披露すると「おお~」と思わず声を洩らす方もたくさんいる。そしてその声がどのキャラクターを演じたときよりも大きかったりして、私のほうがびっくりしてしまう。 反応の大きさは、その声のシェア率に比例している。どの世代にも満遍なく知られている私の声は、今のところ南ちゃんとETCが半々という感じだ。 いやいや出世しましたなぁ~ETC! 今となってはETC音声に起用していただいてありがとうございます、という気持ちだけれど、その収録は、実は地獄の苦しみだった。 「収録の前に一つだけ約束してほしいことがあるんだけど」 ETC音声収録の当日、機械音声の制作を専門にしている会社の社長さんが誰にも聞こえないように
「文藝春秋」2022年5月号より、政治学者の遠藤正敬氏による「朝ドラ『カムカム家』の戸籍」を全文転載します。(全2回の1回目/後編に続く) ◆ ◆ ◆ 「カムカム」放送中のある“事件” 平日の午前8時台といえば? と問われて、NHK朝の「連続テレビ小説」(以下、「朝ドラ」)を連想する人は少なくないであろう。さかのぼれば「おはなはん」(1966)や「おしん」(1983)といった国民的人気作品を生み出した時間帯であり、近年も「あまちゃん」(2013)や「あさが来た」(2015)などのヒットが記憶に新しい。 今期の朝ドラ「カムカムエヴリバディ」(以下「カムカム」)は異色の話題作といえる。安子・るい・ひなたという3代のヒロインが、大正から令和に至る激動の100年を生きる物語であり、その展開において家制度、戦争、民主化、高度経済成長……と日本の近現代史を貫く数々のテーマが盛り込まれている。そしてタイ
日本で使われている農薬の出荷額でもっとも多いのが除草剤のクリホサートだが、その次が有機リン系農薬、そしてネオニコチノイド系農薬(ネオニコ)と続く。 有機リン系は80年代に登場した農薬で、ADHD(注意欠陥・多動性障害)との関係が問題になって各国が禁止したが、日本では今もよく使われている。ネオニコはその後に登場した最新の殺虫剤で、今ではお茶や果実をはじめ、ほとんどの野菜に使われ、検査すると必ず検出されるというポピュラーの農薬である。 ミツバチの大量死から明らかになった人間への毒性 この殺虫剤薬の特徴は、昆虫の中枢神経を狂わせて殺してしまう神経毒性にある。当初、昆虫には強く作用し、人間には毒性が低いので安全だと言われた。ところが、ミツバチの大量死に関係しているらしいと分かって注目が集まり、多くの人が研究を続けるうちに、ここ数年、人間にも毒性があることが明らかになってきたのだ。 ネオニコはミツバ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く