欧州中央銀行(ECB)のメルシュ理事は3日、欧州は独自の世界的なカード決済サービスを構築して既存のサービスと競争すべきだと提唱した。地政学的緊張の一段の高まりに備える必要があると説明した。 メルシュ理事はパリでの講演で、オンライン決済でのペイパルや、アルファベット、アップル、フェイスブック、アマゾン・ドット・コムのサービスが市場で支配的となっていることに言及。ドイツのジロカードやフランスのフランス銀行カード協会(カルト・バンケール)など欧州のプロバイダーは国内に重点を置きすぎていると指摘した。 同理事はその上で、「欧州各国の国内決済を欧州以外のカード決済サービスに頼っている現状は最善とは言えない」と発言。多国籍企業に「利用されている」欧州連合(EU)の堅固な規制枠組みの下で、欧州の銀行はカード決済サービス・ビジネスの多くを「諦めた」ように映るし、アリババ・グループ・ホールディングとテンセン
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