2019年公開の韓国映画『パラサイト 半地下の家族』は世界中で一大ブームになり、今年は日本版リメイクが舞台化されるなど、今なお話題は続いているようだ。韓国を含む諸外国において “半地下の家” は、しばしば貧困の象徴と描かれるらしい。 日本人の私としては “半地下” なんて若干楽しげな雰囲気さえ感じるが、やっぱ実際に住むと色々不便があるのだろうか? 本記事はそんな私が、予期せず半地下の家で約1カ月を過ごすハメになった真実の記録である。 ・アテネにて 私がそのような事態に巻き込まれたのはギリシャの首都・アテネ。物価が高いヨーロッパ西側諸国を周遊してきた私は、ここアテネ(やや物価が安い)で「久々に広い部屋に泊まりたい」と考えていた。 そこで見つけたのはパルテノン神殿から徒歩20分のところにある1LDKマンション。キッチン、オートロック、洗濯機など全部揃って1泊3500円との触れ込みだ。ネットで画
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