辺縁葉limbic lobeと辺縁系limbic systemについて 大脳辺縁系という用語の内容は、文献的に考察してみると年とともに拡げられルースになってきていることがわかる。歴史的にみると、前脳胞から発芽した突起(内に腔所を有する)から大脳半球が内側部と外側部と2つリング状に形成されるが、そのリングの中心は室間孔(Monoro孔)であるとMeynert(1872)がすでに記載している。さらにこの内側環部は帯状回、海馬形成、前梨状皮質から構成され、皮質域はこのinner ringに終焉すると述べている。その後1878年にBroca,P.が、Monro孔の周囲の脳の中心部分を縁どって(limbus)リング状にとりまいている 広義の嗅脳 1)だいたい古皮質とその皮質下部にあたるもの(狭義の嗅脳) 前部:嗅葉(嗅球、嗅索・嗅三角)梁下野(旁嗅領) 大脳辺縁系 後部:終板旁回(梁下回)・前有孔