中国におけるマンガはどうなっているのか(前編) ――プロダクション方式、Webマンガ、メディアミックス黄亦然インタビュー 2019.11.19 中国のコンテンツ産業が成長を続ける一方、中国のマンガが日本で読まれる機会はまだまだ少ない状態が続いている。中国マンガを知りたいと思っても、その機会すら限られてしまっているのが現状だろう。 そこで今回は、「一般社団法人マンガジャパン」「アジアMANGA運営本部」「デジタルマンガ協会」で事業統括部長を務め、中国のマンガ史・マンガ事情にも通じる黄亦然氏に、いまだ知られざる中国におけるマンガをめぐる現状を紐解いてもらった。 聞き手:高瀬康司、山内康裕、構成:高瀬康司、高橋克則 「動漫」は国境を越える ――はじめに、中国で生まれ育った黄さんが、日本のマンガ・アニメに触れたきっかけについて教えてください。 黄 私は1987年生まれですが、その時期に中国で育った