料理の食べ方やお茶の飲み方にマナーや作法があるようにお酒の飲み方にもマナーや作法があります。それは一緒にお酒を飲む相手を思いやる心やお酒をおいしく頂く為の知恵から生まれました。もちろんお酒は楽しく飲むのが一番ですが、作法やマナーに沿った心づかいが相手へ好印象を与えるのに役立ちます。 ここには昔から日本にある飲酒の方法やマナーを紹介します。機会があったら試してみてください。 1.廻り盃 これは心の通った人達が多人数で酒宴を開く際に、酒の宴を一種の流儀作法に習って厳かに行い、仲間意識や連帯感を養おうとしたものです。 まず、主人を上座にして、客は左右二列に向かい合って膳の前に座ります。御膳には小さな盃のほかに、酒の肴が盛られています。まず大きな盃に酒が注がれ、その盃で全員が順番に飲み廻します。最初は「お通し」または「順流れ」といって上座から左右互い違いに盃を回していき、最後まで行くと、今度は「