その発生要因によって、主に以下のように分類される。 放射霧 放射冷却によって地表付近に発生した霧(2021年 フィンランド) 晴れた日の夜間には、地表面から熱が放射され地面が冷える(放射冷却)。そうして冷えた地面が、地面に接している水蒸気を多く含んだ空気を冷やすことで発生するもの。夜から早朝にかけて発生し、日射の強まりとともに蒸発して消えていく。雨が上がった後に生じやすい。風が強いと空気がかき混ぜられるため、生じにくい。地形の影響で冷気が溜まりやすい盆地や谷沿いに発生しやすく、それぞれ盆地霧、谷霧という[3][11][12][13][14]。 移流霧 暖かく湿った空気が移動(移流)して水温の低い海上や陸地に乗り、下から冷やされることにより発生するもの。暖流と寒流の境目付近に生じやすい[3][11]。地表近くに混合層が発達していると、混合層全体が冷えて厚い霧を生じることがある[14]。夏ごろ