新日ジャパンカップ争奪タッグリーグ戦。武藤敬司(下)の首をムチで絞め上げるナガサキさん(86年11月) 日本プロレス界の「ケンカ最強男」が天に召された。レジェンドレスラーのケンドー・ナガサキ(本名・桜田一男)さんが12日に死去したことが大日本プロレスから発表され、マット界は深い悲しみに包まれた。71歳だった。北海道・網走刑務所で育ち、海外で名声を獲得した後に日本のプロレス界で活躍。数々の団体を渡り歩き、1995年3月の旗揚げから大日本を支えた功労者は、知る人ぞ知る数々の武勇伝を持つ男だった――。 13日の大日本プロレス後楽園ホール大会ではナガサキさんの追悼セレモニーが行われ、旗揚げ戦から苦楽をともにしたグレート小鹿会長(77)と登坂栄児社長(48)が並び、一番弟子だった谷口裕一(41)が遺影を持った。大日本によると、ナガサキさんは12日に千葉・市原市内の自宅で亡くなっているところを知人に発