国際共同研究グループが結成された ニュートリノ物理学研究をリードしてきた実験施設スーパーカミオカンデの後継として構想されている「ハイパーカミオカンデ」の国際共同研究グループがこのほど結成された。日本を含む13カ国の研究者で構成,1月末に千葉県柏市で開かれた結成記念シンポジウムには100人以上のメンバーが参加した。また中核研究機関となる東京大学宇宙線研究所と高エネルギー加速器研究機構(KEK)素粒子原子核研究所は同構想の具体化に向け,協力して検討を進めるための覚書を取り交わした。ハイパーカミオカンデ実現への一歩となる。 スーパーカミオカンデの20倍 日本はカミオカンデで超新星ニュートリノを捉え,スーパーカミオカンデでニュートリノが質量を持つことを発見するなど,世界のニュートリノ研究をリードしてきた。ハイパーカミオカンデはその流れを受けて構想された。 カミオカンデ,スーパーカミオカンデと同様,
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