大勢の報道陣が詰めかけるなか、100号は愛知県の小牧市民球場(中堅120メートル、両翼92メートル)の右中間場外に消えていった。清宮選手は「自分らしい良い打球が飛んでくれてよかった。すごいことなのか、あまり実感はないです」と照れた。 高校生の通算本塁打数とは、公式戦と練習試合を合わせた本数になっている。チームのスコアブックで確認できる場合もあれば、記者の取材に選手自身が答えたものもあり、各都道府県の高校野球連盟が把握する公式の記録ではない。清宮選手は公式戦では通算48試合で23本塁打。ほぼ2試合に1本という高い確率だ。 メディアが本数を数え始めたのは1980年代の「KKコンビ」が始まりとも言われる。PL学園(大阪)の清原和博選手が甲子園で計13本塁打し、桑田真澄選手が計20勝を挙げた。雑誌「報知高校野球」は2人の引退直後に練習試合を含めた3年間の全成績を掲載。その後、星稜(石川)の松井秀喜