平昌五輪で金メダルに輝いた羽生結弦選手(フィギュアスケート男子)と小平奈緒選手(スピードスケート女子500メートル)に国民栄誉賞を授与する案が政府内で浮上している。 ただ、安倍晋三首相が2012年に政権復帰して以降、既に受賞者は6人に上っており、「賞の価値が薄れかねない」との指摘も一部にあることから、首相は国民世論を見極めて慎重に判断する考えだ。 1977年創設の栄誉賞は「広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があった」人が対象。13日に表彰式があった将棋の羽生善治氏と囲碁の井山裕太氏を含め、これまで25個人と1団体に授与されている。五輪選手の受賞は女子マラソンなど夏季大会しか例がなく、冬季大会で決まれば初めてだ。 西村康稔官房副長官は18日のテレビ番組で、政府が検討に入った事実はないと断りつつも、「(レスリング女子の)伊調馨さんが4回連続で金メダルを取って栄誉賞とい