4月20日,東京都内で開催された「ディザスタ・リカバリ・カンファレンス2007」でKPMGビジネスアシュアランスの田口篤 執行役員・ディレクターが講演(写真1),企業が取り組むべき「BCM」(事業継続マネジメント,Business Continuity Management)について説明した。 田口氏は「近年,企業を脅かすリスクが多種多様化している」と指摘。具体的には,従業員や役員の不祥事,市場の急激な縮小,企業買収,事故や災害など,さまざまなリスクがあるとする。田口氏によれば「会社経営とはリスク・マネジメントそのもの」である。 そのような中でBCMの役割は,「突然の業務中断」が発生した場合を想定し,あらかじめ復旧・継続手段を確保しておくことだ。突然の業務中断とは,地震,火災,水害などの災害や大規模なシステム障害,鳥インフルエンザやSARSといった伝染病など。戦争の発生や隕石の落下といった