正直に白状しよう。「SMP(対称型マルチプロセッシング)機はスケール・アップのため,ラック・マウント型やブレード・サーバーはスケール・アウトのため」---。そんな風に思っていた時期が記者にはあった。よくよく思い起こしてみれば,ラック・マウント型のサーバー機にもSMP機はある。だが,米UnisysのES7000などのイメージが強烈で,「SMPは巨大なコンピュータ」という思い込みが頭にあったのだ。 巨大なSMP機は,サーバー統合の代名詞でもある。CPUを数十個搭載した巨大なSMP機全体を1台のSMP機として運用することができる一方で,CPUバスごとに分割した最小構成ユニットを自由に組み合わせ,複数の独立したSMP機の集合体としても運用できる。あるパーティションにはCPUを12個割り当て,別のパーティションにはCPUを4個しか割り当てない,といった具合である。 こうした中,2007年2月15日に