矢口太一さん(撮影/朝日新聞出版写真部映像部・和仁貢介) この記事の写真をすべて見る 両親は高卒。地方公立校から、塾ナシで東大合格も、仕送りはナシ。大学が一括窓口となる奨学金も一時金30万円のみで、全く先が見えない――。 【表】人気企業110社が採用したい大学は? 就職者数はこちら(全9枚) 今では東大大学院に在籍しながら大手上場企業で業績を上げ、活躍の場を他社にも広げた25歳の矢口太一さんだが、その人生は決して順風満帆ではなかった。 矢口さんはどうやって東大を卒業したのか? 初の著書『この不平等な世界で、スタートラインに立つために』から、最も苦しかった時期に救ってくれた大人物と、生涯忘れられないお札の重みについてのエピソードを抜粋で公開する。 * * * 奨学金がもらえない? 僕にとっていきなりの試練が降りかかった。 東京大学では、僕が入学した当時、大学の事務から一括で民間などの奨学

