風呂最高。マジ最高。この季節、仕事を終えてからの風呂ラブ。僕は息子に声をかけバスルームへ向かう。「おぉい!一緒にお風呂入ろう」この「おぉい!」と声を掛ける瞬間。「立派な息子を授けてくれてアリガトウ」と部長を除く世界中の全人類と宗教を超えた全ての神々に感謝したくなる瞬間だ。 小さな息子にお湯をかけて、「痒いとこあるかぁ」とか「今日はくっせえなあ」とか軽口を叩きながらごしゅごしゅと頭と首周りを洗ってやる。僕は直毛だが息子は天然パーマ。こいつ本当に僕の息子なのかな?なんて疑問符が末尾に付着したつまらない思いを振り払うように力強く洗ってやる。息子を洗い終え、手に残った泡をリサイクルして自分の頭を洗い、全身を洗い、全ての泡をすっきりと流して湯船に息子から入れ、次に僕が入る。湯船につかって百まで数えながらその日あった出来事を話し合うのが僕と息子の約束事だ。いーち。にーい。さーん…。 僕は数字を読み上げ