家のトイレで小便をする際、「座ってする」男性が増えている。 今年3月にライオンが発表した調査では、38.0%の男性が「座りション」派で、 2008年の26.8%から急増している(「掃除行動実態調査」)。主に汚れることを嫌う妻ら同居家族からの要請のためだ。 実際、立ちション時に起こる「尿ハネ」は、トイレの汚れだけでなく悪臭の原因にもなる。 「尿ハネが乾燥すると硫黄含有化合物の臭いが発生します。 熟成しすぎたチーズの臭いに似た不快臭です」(ライオン快適生活研究所) ならば“ハネないように気をつければいいじゃないか”と思うかもしれないが、それはかなり難しい。 米国・ブリガムヤング大学の物理学者・ランディ・ハード氏らが2013年に「尿ハネ」について検証している。 液体の塊は表面エネルギーなどの関係で、一定距離を落下すると液滴に分裂する。 これを「プラトー・レイリー不安定性」と呼ぶのだが、小便は15