【ロンドン時事】安倍晋三首相は英経済紙フィナンシャル・タイムズとのインタビューで、消費税率の10%への引き上げが経済に大きな打撃を与えるなら、「無意味になる」と述べた。 同紙は、首相が増税延期の可能性を示唆したと指摘した。安倍首相は年内に10%への増税の是非を決断する予定。 同紙電子版が19日報じたところによると、安倍首相は、消費税増税の狙いが次世代のための社会保障財源を確保することにあると強調。ただ、「他方で、われわれはデフレを終わらせるチャンスをつかんでおり、これを失うべきではない」と指摘し、「もし増税で経済が成長軌道を外れたり、減速してしまったりすれば税収が増えず、全てが無意味になってしまう」と述べた。 また、難航している環太平洋連携協定(TPP)交渉については、「交渉は最終局面であり、最も難しいところだ」と述べ、決着させるために最大限の努力をすることでオバマ米大統領と合意して