立山砂防のトロッコ(立山砂防工事専用軌道) 立山砂防のトロッコは、砂防工事の人員と物資を最前線の工事現場である立山カルデラに輸送する最適かつ先端的な方法として、大正15年に発案・計画されたもので、難工事の末、千寿ヶ原から白岩までの間、インクラインをはさんで昭和6年に開通しました。 以来、急峻・急傾斜の悪条件の中、さらに、落石・土石流・雪崩等の被害に遭いながらも先人達のたゆまぬ努力により維持され、砂防事業に関わる人員・物資の輸送の大動脈として今日に至っています。 このように大規模な工事用の施設が長期間保たれているシステムは全国的にもなく、また、連続18段ものスイッチバックは世界でも類をみないもので、立山砂防のトロッコの大きな特徴のひとつとなっています。 軌道を用いるトロッコは、重量物を大量かつ安全確実に輸送できる点で自動車輸送に優れる利点を持っており、人員と資材の輸送のため、また、工事期間中