ブックマーク / kanahebijiro.com (6)

  • 母との家出という名の汽車の旅。 - ココからのブログ

    母は私を連れて何度か家出をした。 遠いセピア色の思い出。 決行は夜明けと共に。 毎晩家に帰らず酒を飲み歩くような父だったので当然けんかも多かった。 でも「父が帰らない夜」というのは我が家にとって普通の日常だった。 普段は父不在のほうが、何の問題もなく時間が流れた。 それでも母にも我慢の限界が来るのだろう。 幼い頃の私を連れて何回か家出をした。 家出はいつも夜明けとともに決行された。 車の免許を持たない母の家出。 暗いうちに家を出て、始発に乗り込むことからスタートした。 その日ばかりは父が突然帰ってこないことを願いながら、 予定決行の為、まんじりともせず朝を迎えたのだろう。 何も知らない私はよそ行きの服を着て麦わら帽子をかぶりリュックを背負った。 まだ薄暗い早朝に歩く親子は、はたから見ると楽しそうにも見えたはずだ。 事実、私は信じられないくらい心躍り楽しかった。 始発の汽車。 当時担ぎ屋と呼

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    matsumura-1-12-8 2023/03/17
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  • 田舎娘の恥ずかしい若気の至り。 - ココからのブログ

    誰にでも後悔している事が1つくらいはあると思う。 普段は忘れていてもなにかの拍子に思い出すと、「あーあ」とため息が出る出来事。 高校3年の秋 田舎から都会に就職試験を受けに行く事になった。 夜8時に出発する高速バスで早朝には品川に着く。 そして試験会場へ何度か乗り換え向かう。 今の子どもならスマホで調べながら余裕で行けるのだろう。 しかし当時の田舎の高校生には大冒険の旅だった。 修学旅行でしか行った事のない東京。 一人で行く東京なんて不安だらけの旅であった。 心配性の母親もきっと同じか、私より不安だったに違いない。 大都会東京への出発の日。 少し早めの夜ごはんをべながら着いてからの乗り換えや様々な注意点を確認した。 まるで海外にでも行くかのようだ。 「なにがあるか分からないから早く行きなさい。」 どんな時でもそれが口ぐせの母は早目に出発を促した。 そういうところは完璧に私は遺伝した。 常

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    matsumura-1-12-8 2022/10/05
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  • 今この退屈な時間のしあわせ。 - ココからのブログ

    普段忘れていても、何年も忘れていた事でも何かの拍子に思い出す場面や気持ち。 それは頭の中にずっと下書き保存されていたのだろうか。 散歩中川沿いに群れを成して咲くコスモスの花を見た。 いつの間にか季節がすすみ秋になっていた。 毎年のように秋はくるのに、この花を見ると奥にあるものが心を疼かせる。 私の知らない父。 私の父は野生動物のように粗雑だったが花が大好きだった。 特にコスモスが好きだった。 父はやっと建てたちっぽけな家の庭にコスモスをこれでもかというほど、 たくさん植えた。 家を取り囲むかのような勢いで咲いていた。 花壇には昔、祖父が植えた真っ赤な見事な赤い薔薇が咲いていた。 その頃もう家を出ていた私が帰省するたびに花や庭木は増えていった。 私がいた頃の父はまるで花とはかけ離れたイメージだったが、意外にもそんな繊細な面もあったようだ。 薔薇は春と秋の2回咲いた。 近所の人が通るたびに「ほ

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    matsumura-1-12-8 2022/09/17
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  • 渋い。男はおじさんになってからがかっこいい。 - ココからのブログ

    かっこよ! 真剣な顔でなにかをしていてそれが終わる。 それまでの張り詰めた緊張感から解放されて一気に自分を取り戻す瞬間。 思わず頬がゆるむような喜びの表情。 少し前までとはうってかわってリラックスして素の顔に戻る中年男性。 それを斜め後ろくらいから見ている。 想像するとちょっと萌える。 すてきなひと1。 今まで見たおじさん達の中でとても素敵だった人がいる。 我が家の今は元気いっぱいの次女。 生後1ヶ月で心雑音を指摘されそれからしばらく入院した。 深刻な気持ちになっている私に担当医は何度も様子を見に来ては説明をしてくれた。 先生はいったいいつ家に帰っているのだろうと不思議に思うほどいつも病院にいる。 朝も昼も夜中も病院内で見かける先生を見ているとお医者様はなんて激務なんだろう。 家族はいつもさびしいだろうなと思っていた。 自分の家族と過ごす時間はすごく短いのではないか。 そんなことが気になる

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    matsumura-1-12-8 2022/09/12
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  • いつかまた会えるとは限らない。 - ココからのブログ

    もやがかかった記憶。 たまに懐かしく思い出し、また行きたいと思う遊園地がある。 でもそこはもうとっくの昔20年くらいも前に閉園してしまい今はなくなってしまったようだ。 それを聞いた時は正直ショックだった。 そこを思い出す時、毎回少しせつない気持ちと、やり残した事があるのに思い出せないようなもどかしい気持ちになる。 ずっと言いそびれてしまったことがあるのに、言う機会を逃してしまったような後悔。 様々な感情が湧き上がる思い出の場所。 あそこに行ったのは30年あまり前の事だったのかと月日の流れに少し驚く。 とにかくあの頃は若くて、世界は自分中心に回っていた。 一つ一つの出来事にきちんと向き合えていたか、感謝できていただろうか… kanahebijiro.com 向ケ丘遊園での思い出。 高校を卒業後、上京して会社の寮で生活をしていたが、時々友達のアパートに泊まりに行ったりした。 高校の年上の女友達

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    matsumura-1-12-8 2022/08/20
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  • 垣間見る女子高生の恋。 - ココからのブログ

    こんなかおだったんだ。 SNSのない時代。 たまたま駅で見かけた名前も知らない人を好きになった。 あの人は何て名前なのかな? 好きな人とたまたま目が合った時の微笑み。 あれは夢があったし、どういう意味の微笑みだったかと、想像力がふくらんでよかったなぁ。 おかあさんには理解不能。 女子高生の娘がいるのでいまどきの友達の作り方だったり恋愛事情を聴くと 驚くことが多い。 今どきはラインじゃなくてインスタでつながってるという時点でもう何のことやらわからない。 インスタで話した人と仲良くなったらラインを交換するらしい。 顔がはっきりわからない友達やら先輩、後輩、男子、趣味の会う人 随分と知り合いが多いものだ。 今どきはみんなこうなのだろう。 大丈夫かなと少し思う。 我が家の次女には小学生の頃からスマホを持たせていた。 一番上のお姉ちゃんと年が離れているので、ラインでやり取りできるように最初は親のおさ

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    matsumura-1-12-8 2022/08/19
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