この渋滞回避術、どうも釈然としない。 ・「渋滞学」の権威、西成活裕東大教授が伝授! 目からウロコの“究極”の渋滞回避術 「これで渋滞が回避できる」というよりは「これができるような状況を渋滞とはいわない」といった方がしっくりくる。が、それでは反論になっていない。つらつらと考えるに、これは木を見て森を見ずの類ではないかという気がしてきた。軽度の自然渋滞なら、ある程度、件の回避術でマシになるのかもしれないとは思う。けれども、たとえばゴールデンウィークのあの惨状が、これくらいのことで解消されていたとはとても思えないのである。理由は簡単だ。車が多すぎるからである。何を当たり前なことを、といいたい気持ちは分かる。分かるけれども、少しだけ待って欲しい。 説得力の道具といえば数字である。仕方がないから、文系ひと筋のぼくがあえて計算してみる。木ではなく森を見る計算である。ここに全長100kmの高速道路がある