【阿部彰芳】風疹ワクチンの不足が心配されるため、厚生労働省は、接種費用を新たに助成する自治体に対し、必要な人にだけ接種するため免疫を持っているか抗体検査をするよう求める通知を出した。今のペースでは来月にもワクチンが不足しかねない。医療機関にも適正な量の発注を求め、多量に返品した場合は名前を公表する方針だ。 通知は2日付。厚労省によると、任意接種は例年30万人ほどだが、今年は5、6月の2カ月で延べ70万人と急増している。今のペースでは8月の在庫が4万本ほどになり、「かなりの不足感が出る」と担当者は言う。一部の医療機関ではすでに手に入りづらくなっており、厚労省は自治体や卸業者に安定供給の体制づくりも求めた。 感染が広がっている成人男性でも8割以上は十分な免疫を持っている。免疫があるか調べる抗体検査は数種類あり、最も安いものはワクチンの半額の5千円程度。十分な免疫があるとわかれば、助成費が抑