JR東海の葛西敬之会長は19日、東京都内で講演し、東海道新幹線の最高速度を現在の270キロから300キロに引き上げる考えを明らかにした。最もきつい半径2500メートルのカーブも280キロで走るという。最短2時間25分で結んでいる東京―新大阪(552.6キロ)は、数分程度、短縮されるとみられる。 車両がすべて、カーブで車体を内側に1度傾ける装置を備える、最新の「N700系」に置き換わるときに実現させたいという。N700系は16日の試験走行で瞬間的に時速332キロを記録した。 東海道新幹線は、N700系が07年から区間の3分の2を270キロで走行している。カーブが緩い山陽新幹線(新大阪―博多)は500系が97年から、300キロで走っている。 東北新幹線は、11年春のE5系の投入で、最高速度を現行の275キロから300キロに上げ、さらに13年春には320キロまで引き上げる計画。九州新幹線の