アブダビ滞在8日目。FIFAクラブワールドカップ(W杯)2009は、15日から準決勝に突入した。この日のカードは、アジア王者の浦項スティーラーズと、南米王者エストゥディアンテスの対戦。すっかりおなじみとなったムハンマド・ビン・ザイード・スタジアムでの試合は、今大会はこれが最後となる。 この試合について語る前に、その前日に行われたエストゥディアンテスの会見について触れておきたい。この会見では、サベージャ監督とキャプテンのベロンが出席。狭い会見場は、これまでにない人数の記者が詰め掛け、息苦しく感じられたくらいである。私が興味深く感じたのは、サベージャ監督やベロンの発言よりも、むしろ彼らに投げかれられた質問の方だった。そこから、この大会におけるエストゥディアンテスの位置付けというものが、明確に浮かび上がってくるように思えたからである。 南米とヨーロッパの記者からは「バルセロナと並んで優勝候補