2004年9月2日に「Windows XP SP2」の日本語版の提供が始まった。既報の通り,このWindows XP SP2には「DEP」(Data Execution Prevention)というセキュリティ機能が盛り込まれた。(詳しくは2004年9月7日の記者の眼『Windows XP SP2のデータ実行防止機能「DEP」を調べた』を参照)。バッファ・オーバーフローなどのセキュリティ・ホールを悪用して,侵入者がプログラムを送り込み実行することを防止する機能である。 一方Linuxにも,DEPに相当するセキュリティ機能を備えるものがある。Windows XP SP2の「ハードウエアDEP」(後述)が,対応する機能「NX」を備えるプロセッサでしか使えないのに対し,Linuxの実装はすべてのx86互換プロセッサに対応するなど優れた点がある。しかし残念なことに,この機能を標準で備えるLinux
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